こんにちは。てづくり工房木都です。
このページをご覧の方は、木都で扱っているひな人形が、どんな種類があってどんな特徴があるのか、きっと、「もっと詳しく知りたい!」とお思いのはず。
そこで、詳しい種類や特徴をご紹介させていただきます。
飾り方で選ぶ 平飾り・収納飾り・ケース飾りの違い
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平飾り
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収納飾り
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ケース飾り
平飾り
数多くの種類があるひな人形の中でも、お殿様(男雛)とお雛様(女雛)の内裏雛だけを飾る平飾りはとても人気のある飾り方の一つです。
親王飾りと呼ばれることも多いお飾りで、シンプルでいながらも、屏風や道具、花飾りなど、一つ一つを愛でることができます。
一番の特徴はスペースです。幅も高さも必要最小限にまとめることができ、いろんなところでお飾りをお楽しみいただけます。
収納飾り
収納飾りのひな人形とは、飾る際は箱の上にお人形などの付属品を設置し、しまう際は箱の中に収納するスタイルとなっており、準備や片付けがしやすい点が大きな特徴です。
平飾りの場合は、いくつかの収納箱に分けて保管するスタイルが一般的ですが、収納飾りの場合はお人形や周辺のお道具といった付属品をひとつの箱にまとめてしまえるので、「何をどの箱にしまえばいいのか」と迷うことも少なく、収納時や移動の際に紛失するリスクも少ないので、きちんとした状態で毎年のひな祭りを迎えられます。
収納箱が高床タイプの飾り台になることから、お人形の数が少ない場合でも華やかに見せられる点もうれしい魅力ですが、箱が大きく、高さもあることから、飾る場所に悩むケースもあるかもしれません。
お選びの際は、収納箱のサイズを考慮した上でちょうどよい設置スペースをみつけておくことをおすすめいたします。
ケース飾り
ケース飾りのひな人形とは、お雛様やお道具などが、アクリルやガラスなどで作られたケースに収められたひな人形飾りのことを指します。最大の特徴は、ひな人形がケースに守られている事によりゴミやホコリがお飾りにつかず、お手入れが簡単だということも人気の秘密です。ペットのイタズラも予防できますね。
手作り工房木都の全てのケース飾りは、小さなお子様がいらっしゃるご家庭での安全なご利用を考えて、破損リスクの少ない、アクリル樹脂パネルを採用しています。
また、通常のケース飾りは、飾る手間を省くために設置箇所が固定されています。こういった飾り方を「取り付け型」といい、お雛様の見えない部分は簡易的な作りとなっていることが多くなっています。
てづくり工房木都のお人形は「出し飾り型」といい、手間をかけた伝統的な技法で作られたお人形です。そのため、あえて飾る手間を残し、本物の素材や質感をお子様とご一緒に手に取って飾る体験をしてもらいたい為、親王台以外、設置箇所は固定しておりません。ぜひ、手にとって本物の素材や質感をお子様とご一緒体験してください。
人形の種類を選ぶ 衣装着と木目込のひな人形の違い
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衣装着のひな人形
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木目込のひな人形
衣装着のひな人形
衣装着のひな人形とは、お着物をお人形の胴体に羽織らせるように着付けるタイプのひな人形です。何枚も布地を重ねて繊細に仕立てられることから、豪華でお上品な雰囲気をお楽しみいただけます。
数多くの衣装部品をミシン、または手縫いで細かやかな部分で縫い合わせ、織り込み仕上げしていき、職人の手によって、人形の形に振り付けていきます。
木目込のひな人形
木目込みのひな人形とは、日本の伝統の手法の一つである、粘土の一種である「桐塑(とうそ:桐の粉と糊を混ぜたもの )」を固めた胴体に筋目を入れ、その筋目に布地を入れ込む技法によって仕立てられたひな人形のことをさします。丸みのあるフォルムが優しい印象で、衣装着のひな人形よりもコンパクトに設置できる点も大きな魅力です。
ひとつひとつ職人の手作りによって、以下の工程を経て木目込のひな人形は作られていきます。
- 桐塑をからだの前後のかまの中に詰め、前後を合わせてひとつのからだ(胴体)にする「かま詰め」
- よく乾燥させた後、胴体に生じる凹凸やひび割れは、竹べらを使って桐塑で補足したり、やすりできれいに補修したりして完全な胴体へ仕上げる「生地ごしらえ」
- 胡粉(貝殻を焼いて作った白色の顔料)を、にかわで溶かし胴体に塗っていく作業「胡粉塗り」
- 胡粉が乾いたら、布を木目込んでいくための溝作りの作業『筋彫り』
- 筋彫りしたところに練った寒梅粉(かんばいこ)を入れ、型紙に合わせて切った布地を目打ちを使って押し込んでいく作業『木目込み』をして完成です
いかがでしたでしょうか。
手づくり工房 木都で取り揃えているひな人形の種類をご理解いただけましたでしょうか。
木都では衣装や屏風、ケースのデザインなどお客様のご要望にお応えして、いろんなデザインの商品を取り揃えております。じっくりとお選びの上、お客様にピッタリのひな人形をお選びください。