女雛がまとっている鮮やかで重厚な衣装。それは「十二単(じゅうにひとえ)」と呼ばれる、日本古来の正装です。
「なんでこんなに重ね着なの?」
「色合わせに意味はあるの?」
「どうして赤や金が多いの?」
この記事では、雛人形の衣装に使われている十二単の構造や配色の意味、美しさの背景を、わかりやすくご紹介します。

十二単とは?|平安貴族の女性がまとった正装
十二単(正式には「五衣唐衣裳」ごいからぎぬも)とは、平安時代の女房装束
上着を何枚も重ねて着ることで、格式・教養・季節感を表現していた
重ねの色や柄は、「季節」「身分」「場面」によって変化
雛人形の女雛も、この十二単を模しており、日本女性の美の象徴としての姿を今に伝えています。
色と重ねの意味|“見え方”にすべてが宿る美意識 代表的な重ね色目と意味
色目の名前 配色イメージ 意味・象徴
桜重(さくらがさね) 淡紅×白×緑 春の訪れ・やわらかな華やかさ
萌黄匂(もえぎにおい) 萌黄色×薄紅×白 新緑と花の彩り・若々しい生命力
表着重(うわぎがさね) 赤×紅×金 高貴・お祝いの装い
菫重(すみれがさね) 紫×白×黄 品格・知性・高貴さ
橘重(たちばながさね) 白×橙×緑 実り・長寿・魔除け
色目は“単なる色合わせ”ではなく、自然や願いを写しとった知的な装いなのです。
雛人形の衣装に見る、伝統技術の魅力
多くの雛人形では、本物の織物を使用し、柄にも意味を込めています
桐竹鳳凰・流水文・有職文様など、格式ある文様も衣装の重要な要素
現代では伝統を守りつつ、インテリアに合うやさしい色使いの雛人形も人気に
衣装で選ぶ雛人形の楽しみ方
✔︎「赤×金」など、華やかさで選ぶ(お祝い感重視)
✔︎「白×くすみ系」など、インテリアになじむナチュラル系
✔︎「紫×金」など、格式ある印象で選ぶ(祖父母贈答にも◎)
✔︎色目の意味から選ぶ(春生まれ=桜重、おしとやかに=菫重 など)
▶︎衣装の美しさで選ぶ雛人形を見る
おわりに|「色の重ね」にこめられた、日本人の美意識
雛人形の衣装には、平安時代から続く美意識と願いが込められています。
ただ華やかなだけでなく、「何を伝えたいか」「どう見せたいか」を色で語る──
そんな知的な美しさを、ぜひ雛人形選びでも楽しんでみてください。
当店では、この他にもコンパクトで可愛いお雛様をたくさんご用意しています。
女雛の色合わせや文様、質感の違いは、木都のInstagramで多数ご紹介中。
実際の色味や雰囲気を、ぜひご覧ください。
