初誕生を祝う日本の伝統行事
赤ちゃんが初めて迎える誕生日を初誕生といいます。
一歳を迎える初めてのお誕生日、盛大に祝いたいけど何をすればいいのかわからない!という方もいらっしゃるのではないでしょうか?
初誕生では「一升餅」や「選び取り」を行うのが日本の慣例となっています。
お祝い前にやり方や準備物をチェックしておきましょう。
一升餅
必要なものは「一升餅」と「風呂敷」になります。
風呂敷に包んだお餅を赤ちゃんに背負わせて、これからの成長をお祈りする伝統的な行事です。
ただし、重さ約2kg(一升=1.8kg)のお餅は赤ちゃんにとって初めての重さです。驚いて泣いてしまったり、嫌がってしまうことがほとんどでしょう。手伝ってあげた方がいいのかな?ちゃんと背負えるかな?と心配になるかもしれません。
でも安心してください。実はこの一升餅の儀式、どうするのが正解!というものでもありません。
「立ち上がれたら身を立てられる」
「座り込んだら家にいてくれる・家を継いでくれる」
「転んだら厄落としができた」
などといった意味合いがあります。赤ちゃんの成長を願う儀式ですので、どうあっても縁起の良いことといわれています。転んで怪我をしないようにだけ注意して見守ってあげましょう。
また、一升餅の"一升"には、"一生"を掛け、「一生食べ物に困らないように」という願いが込められています。
最近ではより背負いやすいように風呂敷ではなくリュックを使用したり、使用後に消費しやすいようパンや小分けの餅などで代用したりするケースも増えています。ご家庭に合わせたものを用意して家族みんなで楽しみたいですね。
地域によってはお餅を背負う「一升餅」ではなく、お餅を踏ませる「踏み餅」でお祝いする場合もあります。
選び取り
「選び取り」とは、赤ちゃんの前に様々な物をおいて、どれを選ぶかで将来の仕事や才能を占う行事のことです。
伝統的な物なら、お金・筆・そろばんなどが定番のアイテムです。それぞれに意味があり、お金なら「お金に困らない」、筆なら「芸術家になる」、そろばんなら「商売上手になる」などといわれます。
選び取りで使用するものに特に決まりはありませんので、パパやママの願いを込めたものや、少し変わったものを加えても面白いですね。
今回は、よく使用される定番アイテムとその意味をいくつかご紹介します。
⚫︎はさみ・・・手先が器用になる、衣装もちになる
⚫︎箸やスプーン・・・食べ物に困らない、料理人になる
⚫︎定規・・・将来大きな家を建てる、建築家になる
⚫︎本や辞書・・・物知りになる、学者になる
⚫︎楽器・・・音楽の才能がある、歌手やミュージシャンになる
⚫︎ボール・・・運動神経が良くなる、スポーツ選手になる
⚫︎鏡・・・センスが良くなる、おしゃれになる
最近では、選び取りのアイテムが書かれたカードなども市販されています。
ご自宅で実物をご用意されるのもいいですし、手書きイラストなどで楽しむのもいいですね。
1歳のお誕生日はパパやママにとっても初めてのこと。
写真や動画などの記録に残すこともお忘れなく。
一生に一度きりの瞬間を大切に、素敵なお誕生日をお過ごしください♪